現代文重要単語

単語 現代文 重要

Updated: Sep 28, 2025, 3:38:41 AM

現代文重要単語

アイデンティティ 自己同一性。(自分)らしさ。存在の根拠となるもの。
アイロニー 皮肉。風刺。反語。「〜に満ちた作品」
アナクロニズム 時代錯誤。時代錯誤のこと。
アナログ 連続した数量(例えば時間)を、他の連続した数量(角度・砂の量など)で表示する方法。
アナロジー 類推。類比。未知の状況を既知の類似した状況から推測すること。
アニミズム 精霊崇拝。自然界の事象に霊魂が宿ると考える原始信仰。
アプリオリ 先天的。持って生まれたもの。経験に先立つこと。
亜流 一流の真似だけで独創性がないこと。
依拠いきょ 先例や事実をよりどころとすること。
意匠 趣向。工夫。デザイン。「〜を凝らした茶室」
意義 一つだけの意味しかないこと。
イデア 理想。究極の本質。理念。
イデオロギー 政治・社会的思想。人間の行動を決定する世界観や観念体系。
いぶかしい 疑わしい。あやしい。
因襲 古くから続く悪い習慣。
隠喩 メタファー。まるで・ような・みたいな等を使わない比喩。
うそぶく 偉そうに大きなことを言う。
演繹えんえき 二つの前提から個々の判断を導き出す推論。
厭世主義えんせいしゅぎ 人生に生きるだけの価値はないとする立場。
諧謔かいぎゃく ユーモア
邂逅かいこう めぐりあい
乖離かいり そむき離れること。「人心から〜した悪政」
カオス 混沌。物事が入り混じり流動的な状態。
画一的 個性や特色がなくすべてが一様であるさま。
可塑性 柔軟に変形できる性質。
カタルシス 精神的浄化作用。心のもやもやを解消する働き。
醸すかもす ある状態を次第に生み出していくこと
甘受 甘んじて受け入れること。
感傷的 ちょっとしたことで心が動かされ心が痛むさま。
陥穽かんせい 落とし穴。人をおとしいれる策略。
帰依きえ 信じて力にすがること
気概 困難に立ち向かおうとする強い意気込み。
気が置けない 遠慮がなく親しみやすい。
既成きせい すでに成立していること。
機知 ウィット、とっさに働く知恵
帰納 個々の事例から一般的な真理を導き出す推論。
機微きび 言葉では表しにくい細やかな事情や心情。
逆説 一見矛盾しているように見えて実は真理を含む表現。
糾弾 罪や過ちを厳しく問いただして非難すること。
夾雑物きょうざつぶつ ある物の中に混じりこんでいる余計なもの。
享受きょうじゅ 受け取って味わうこと。
虚構 事実ではなく作りごと。
挙措きょそ 立ち居振る舞い。
奇を衒う 一風変わったことをしてみせる
偶像 信仰の対象とすること
形骸 形だけ残して本質的内容や価値を失ったもの。
契機 きっかけ。動機。
形而上けいじじょう 形を越え観察できない存在。抽象的・観念的なもの。
希有けう めったにないこと。
机上 机の上。理論だけで実際が伴わないこと。
衒学げんがく ペダントリー、学問や知識を誇り人にひらけかすこと
詭弁 人をだますためのこじつけの議論。
顕在 目に見える形になって存在すること。
心象 心に思い浮かぶ情景。
恍惚こうこつ 心を奪われてうっとりする様
構造主義 人間の行動や文化の深層的な構造に注目する考え方。
拘泥こうでい こだわること。
高踏 世俗を抜け出した高い次元に身を置くこと。
考察 物事をよく調べて考えをめぐらすこと。
姑息 一次の間に合わせ
語弊 誤解を招く言い方
権化 具体的な姿となって現れたもの
コンテクスト 文脈。前後関係。
猶予 しばらくの間、実行を延ばすこと。
奔放 勝手気ままなさま。
暫時ざんじ しばらく
自我 エゴ。認識、行動の主体として外界や他人と区別されて意識される自分
自覚 反省して深く理解すること。
恣意しい 勝手気ままな心
忸怩じくじ 反省して深く恥じる様
示唆 それとなくヒントを与えること。
市井 人々が多く集まっているところ。
主体性 自分の考えで行動すること。
桎梏しっこく 自由を束縛するもの
シニカル 皮肉な態度をとるさま。
修辞法 言葉を効果的に表現する技法。
趣向 おもしろみを出すための工夫。
出自 出どころ。生まれ。
逡巡 ためらうこと。
止揚(しょう) アウフヘーベン。矛盾・対立する二つの事柄を高いレベルで統一すること。弁証法。「食べたい(正)」+「痩せたい(反)」→「アイスを食べながらジョギング(合)」
定石(じょうせき) 物事を処理するときに最善とされる決まった方法や手段。もとは囲碁の用語。「定石通りに捜査する」
象徴(しょうちょう) シンボル。形のない観念や思想を具体的な事物に託して表現すること。また、その表現。「平和→ハト」「愛→ハートマーク」「情熱→赤」
所作(しょさ) 身のこなし。しぐさ。動作。「舞妓さんの美しい所作」
所産(しょさん) あることの成果として生み出されたもの。「長年の努力の所産」
所与(しょよ) はじめから与えられている条件や前提。「不況を所与の条件として受け止め、努力する」
心象(しんしょう) イメージ。記憶や感覚に基づいて心に描かれる姿や像。「心象風景」
シンメトリー 左右対称。「タージ・マハルはシンメトリーの美しい建築である」
推敲(すいこう) 詩や文章の字句を何度も練り直すこと。唐の詩人賈島が「推す」と「敲く」で迷った故事に由来。
趨勢(すうせい) 動向。なりゆき。物事が進んでいく勢い。「時代の趨勢に従う」
数寄〔数奇〕(すき) 茶の湯・生け花・和歌など風流を好むこと。「数寄を凝らす」/【数奇(すうき)】=不運・不遇
ステレオタイプ 型にはまっていて新鮮味がない考え方や表現。紋切り型。「ステレオタイプな見解」
世間(せけん) 情的につながる身近な人々の集まり。また、そこから生まれる規範や雰囲気。【社会】は政治や経済システムによる人々のつながり。
折衷(せっちゅう) 異なるものの良いところを取り合わせること。「和洋折衷の住宅」
刹那(せつな) 瞬間。きわめて短い時間。「刹那的な生き方」/【刹那主義】=今さえ良ければよいとする考え方。
摂理(せつり) 万物を支配している法則。「自然の摂理に従う」
前衛(ぜんえい) アヴァンギャルド。既成の観念や形式を壊し、先進的・実験的に創作を試みる芸術。「前衛芸術家」
漸次(ぜんじ) しだいに。だんだんと。「景気が漸次上昇する」
扇動(せんどう) アジテーション。人々の気持ちをあおり、行動を起こすように仕向けること。「群衆を扇動する」
造化(ぞうか) 天地万物の創造。また、創り出されされた宇宙、自然
造詣(ぞうけい) 学問・芸術・技術などの分野に広い知識と深い理解を持つこと。「伝統芸能に造詣が深い」
相克〔相剋〕(そうこく) 対立する二つのものが互いに勝とうとして争うこと。「理想と現実の相克」
相殺(そうさい) プラスとマイナスを打ち消してゼロにすること。「借金を相殺する」「二人の魅力が相殺される」
齟齬(そご) ものごとがうまくかみ合わないこと。「感情に齟齬をきたす」
体系(たいけい) 一定の原理で組織された統一的全体。「言語体系」
対象(たいしょう) 目標・相手。「受験生を対象にした番組」/【対照】=二つを照らし合わせること。また違いが際立つこと。「対照的な性格」/【対称】=釣り合っていること。「左右対称」
頽廃的(たいはいてき) デカダンス。人心が荒れ、道徳や健全さを失っているさま。「頽廃的なムード」
短絡(たんらく) 論理を踏まえずに原因と結果を安易に結びつけること。「短絡的な発想」
秩序(ちつじょ) 物事の正しい順序。社会や集団のルール。「社会秩序を乱す」
中庸(ちゅうよう) 偏らず調和のとれた状態。過不足がなく中正であること。「中庸を得た意見」
月並み(つきなみ) ありきたりで平凡なこと。新味がないこと。「月並みな表現」
テーゼ 判断や主張。定立・命題。※アンチテーゼ=反対命題
等閑(なおざり) 物事を軽視していい加減に扱うこと。「忠告を等閑に付す」「等閑視する」
投機(とうき) ギャンブル的に、当たれば大きな利益を狙う行為。「投機的な事業」
淘汰(とうた) 競争の結果、不適合なものを排除すること。「自然淘汰される」
ドグマ 宗教的教義。転じて独断的な意見や説。「教条的な考え」
ニヒリズム 虚無主義。真理や秩序・権威を否定する立場。
ノスタルジー 郷愁。故郷や過去を懐かしむ気持ち。
バイアス 偏見。偏った見解。「バイアスがかかった見方」
パトス ①哲学的に苦しみ・受難 ②瞬間的な感情・感性
パラダイム ある時代・地域で支配的な思考の枠組み。【パラダイムシフト】=価値観が革命的に変化すること(例:天動説→地動説)
反芻(はんすう) 一つのことを繰り返し考え、よく味わうこと。「恩師の言葉を反芻する」/牛が食物をかみ直すことから
ヒエラルキー 上下関係によってピラミッド型に序列化された組織。※中世の封建制度や、今日の軍隊組織や官僚制など
彼岸 あの世。向こう岸。「彼岸に往生する」※←【比岸(しがん)】
畢竟(ひっきょう) つまり。「畢竟するに(=結局のところ)」
表象 象徴。知覚に基づいて心に思い浮かべる外界のイメージ。「解放された精神を表象する造形物」※【象】=かたち
フェミニズム 女性解放論。性差別を廃止し、抑えられていた女性に権利を拡張しようとする思想
敷衍(ふえん) 意味・趣旨などを押し広げて詳しく述べること。また、たとえなどを用いて易しく述べること。「論旨を敷衍して説明する」
俯瞰 高所から見下ろして眺めること。全体を上から見ること。鳥瞰。「山頂から町を俯瞰する」「俯瞰図」
腐心 ある事を成し遂げるために、あれこれと心を使うこと。苦心。「事業再建に腐心する」
不遜 思いあがっていること。謙虚でないこと。「不遜な態度」
不如意 思い通りにならないこと。「手元不如意(=金の工面がつかず、生活が困難なこと)」
無聊(ぶりょう) 退屈なこと。心が楽しまないこと。気が晴れないこと。また、そのさま。「無聊を慰める」「無聊な日々」
プロレタリアート 労働者階級。無産階級。資本主義社会で、自分の労働力を資本家に売ることにより生活する階級。※↑【ブルジョワジー】
紛糾 物事がもつれて、まとまらないこと。「議論が紛糾する」
閉口 相手の出方やその時の状況などのために、手の打ちようもなく困らされること。「彼のしつこさには閉口する」
便宜 都合が良いこと。便利の良いこと。また、その人にとって都合の良い処置。「消費者の便宜を図る」
萌芽 草本が芽を出すこと。めばえ。転じて、新たに物事が起こりはじめること。きざし。「近代文明の萌芽」
彷徨 さまようこと。あてもなく歩き回ること。「夜更けの彷徨」
放蕩 酒や女遊びにおぼれること。「放蕩して家を渡す」「放蕩息子」
墨守 古い習慣や自説を固く守りつづけること。「旧説を墨守する」※思想家の墨子が、宋の城を九度にわたって守った故事から。
ポストモダン 芸術や思想の分野で、近代主義(合理主義・機能主義)を超えようとする傾向。※装飾性・新真性を特徴とする建築(東京都庁舎・フジテレビ本社など)
牧歌的 牧歌のように素朴で抒情的なさま。「牧歌的な風景」
ポピュリズム 大衆迎合主義。本来の利益や権利、原理を代弁し、大衆の支持を得ようとする政治姿勢。
凡庸(ぼんよう) あれで、優れたところがないこと。「凡庸な作品」
未曽有(みぞう) 今までに一度もなかったこと。「未曽有の大災害」※[未(いま)だ皆(かつ)て有らず]
無常(むじょう) 生あるものは必ず滅び、不変・常住のものはないということ。※『平家物語』『徒然草』『方丈記』など、日本中世文学の重要テーマ
名状し難い(めいじょうしがたい) 状態を言葉で言い表すのが難しい。「名状し難い美しさに陶然とする」※=言いしれぬ、筆舌に尽くし難い
命題(めいだい) 判断の内容を言語で表したもの。論理学で真偽を問う文。※[AはBである]という形式をとる
模倣(もほう) まねること。似せること。「ローマン様式を模倣する」「模倣犯」
モラトリアム 知的・肉体的には成人していながら、社会人としての義務や責任を課せられないでいる期間。また、そこにとどまろうとする心理状態。「モラトリアム人間」
揶揄(やゆ) からかうこと。「揶揄する」
有機的(ゆうきてき) 各部分が密接に関連しあい、全体として統一的に機能しているさま。血が通っているさま。「有機的な構造」※←【無機的】=生命感がなく冷たいさま
幽玄(ゆうげん) 言葉に表されない、深く優雅な趣。余情。※日本の文学論・歌論・能楽論の理念
ラディカル(ラジカル) ①過激で急進的なさま。「ラディカルな行動」/②根本的であるさま「ラディカルな原理」
理性(りせい) 感情や主観を排して、筋道立てて客観的に思考・判断・行動する能力。真偽や善悪を識別する力。※古来、人間と動物を区別する能力とされた
リテラシー 読み書きの能力。※【メディア・リテラシー】=情報メディアから主体的に必要な情報を引き出し、真偽を見抜き活用する能力
理念(りねん) ①物事がどうあるべきかについての根本的な考え方。「創業の理念」/②[哲学]イデア
吝嗇(りんしょく) けち。ひどく物惜しみをすること。「吝嗇家」

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