概論9章
Updated: May 12, 2026, 9:20:48 AM
概論9章
| 〇類型論 |
| ,パーソナリティを、一定の原理に基づく典型的な性格に当てはめて、理解しようとす |
| る考え。全体的な典型例が示されているため、直観的に理解しやすい。一方で、複数の類 |
| 型の特徴を持つ中間型は捉えるのが難しく、また他の性質も無視されるという欠点があ |
| る。代表的なもので、クレッチマー・ユングなどがある。 |
| 〇クレッチマーの類型論 |
| ,クレッチマーは、体型とパーソナリティの関連性についてまとめた。肥満型の人は躁 |
| 鬱病患者に似た循環気質、統合失調者に似た分裂気質を細長の人は持ち、闘士型の人はて |
| んかん患者に似た粘着器質をそれぞれ持っていると見いだした。 |
| 〇特性論 |
| ,パーソナリティを表す特徴の程度によって、パーソナリティを理解しようとする考え |
| 特徴を程度で測るので、量的な分析を可能にし、より詳細なパーソナリティの説明が行え |
| るが、一方で全体像がぼやけてしまい、どのような性格か理解しづらい欠点がある。代表 |
| 的なもので、アイゼンクやキャッテルの理論がある。 |
| 〇アイゼンクの特性論 |
| ,アイゼンクが因子分析の結果から、パーソナリティ特性を外向性ー内向性・神経症傾 |
| 向・精神病質傾向の3つの次元で説明しようとした。外向性―内向性は、人が活動的か否 |
| かを示している。神経症傾向は交感神経系の興奮さを表し、情緒の安定性を示す。他者に |
| 対する共感や関心の欠如を示すことを精神病質傾向と呼ぶ。 |
| 〇五因子モデル |
| ,ビッグファイブとも呼ばれており、5つの基本特性からパーソナリティを測定しよう |
| とする考え。オルポートの研究を、ゴールドバーグが収集したもの。外向性・神経症傾 |
| 向・開放性・調和性・誠実性に大別される。 |
| 〇クロニンジャーのパーソナリティ理論 |
| ,パーソナリティを4つの気質と3つの性格に分けて捉えようとする理論。気質は4つ |
| に分けられ、新奇性追求・損失回避・報酬依存・固執に仮定される。固執は忍耐力があり |
| 粘り強く取り組むことが出来るのを示す。3つの性格は自己志向・協調・自己超越の3つ |
| に仮定される。自己超越は、個人の視点を超えたより大きな視点で世界を捉える。気質は |
| 遺伝的要因、性格は環境的要因が強く関わっているとする。 |
| 〇ヒステリー |
| ,身体器官に異常がないにも関わらず、身体的症状が持続する神経症のひとつ。 |
| 〇催眠浄化法 |
| ,催眠をかけて、問題となる症状がはじまったきっかけまで記憶をさかのぼり、忘れ去 |
| られていた不快な記憶を想起して語らせる方法 |
| 〇誘惑説と空想説 |
| ,フロイトはヒステリーの原因を当初は、性的に実際に誘惑された経験による誘惑説と |
| 考えていたが、無意識の中での願望が空想的事実として浮かび上がるため起きるとする空 |
| 想説を唱えた。 |
| 〇局所論 |
| ,心が3つの層で構成されているというフロイトの考え。直接的に心の現象として気づ |
| く層の意識、意識されていないが、注意を向けて思い出せるような気づく前の部分の層を |
| 前意識、思考や感情に大きく影響を与えるが、意識できない部分の層を無意識と呼ぶ。 |
| 〇構造論 |
| ,心的装置の中の機能に関するフロイトの考え。無意識の層にイド(エス)と呼び、快 |
| 楽原則に支配されており、性的エネルギーのリビドーの貯蔵庫である。意識的な層から無 |
| 意識な層までを含む超自我では、道徳的判断を行う。そして自我はイドや超自我の働きか |
| ら現実原則に従って、調整する役割を持つ。 |
| 〇防衛機制 |
| ,葛藤によって喚起される不快な感情を解消するための自我を調整する心理的作用 |
| アンナフロイトによって提唱された。 |
| 〇抑圧 |
| ,防衛機制の一種。自我が、受け入れがたい感情や観念を意識から追い払う働き |
| 〇隔離 |
| ,思考や行動と本来結びついている感情を切り離すことで、感情を回避すること。 |
| 〇置き換え |
| ,欲求が阻止された時に、他の対象に置き換えて代理満足を得る働き |
| 〇知性化 |
| ,感情や欲動を直接的に意識せずに、思考・観念・知識へ置き換えてコントロールする |
| 働き |
| 〇昇華 |
| ,現実には満たすことのできない、社会的に受け入れがたい感情や欲求を社会的に受け |
| いれられている方向へ置き換えて満たす働き |
| 〇反動形成 |
| ,無意識的にもっている自分の本当の感情や欲求と正反対の言動を意識的にすること |
| 〇同一化 |
| ,他人の行動や考えを自分の中に取り入れて、自分も同一だと認識する働き |
| 〇合理化 |
| ,本当は他の動機がある行為や考えを、理由をつけて自らを正当化する働き |
| 〇退行 |
| ,自分の願望が満たされない欲求不満状況に陥った際に、それを満たすことが出来る |
| 早期の発達段階へ戻る働き。 |
| 〇否認 |
| ,不安や苦痛に結びついた現実を受け入れるのが脅威なため、それを認めず目をそらす |
| 働き |
| 〇投影 |
| ,他者へ向かう自分の感情や、欲求を自分のものとは気づかないようにして他人が自分 |
| に向けて持っていると思い込む働き |
| 〇投影同一化 |
| ,本当は自分が持っている願望や衝動などを、他者に投影して対象の側のものとして捉 |
| え、その人に関わることで自分の願望や衝動を支配する働き。 |
| 〇心理=性的発達段階 |
| ,性的エネルギーであるリビドーは乳幼児期から存在し、リビドーの充足を満たす性感 |
| 帯に基づいて、人間の発達を考えた。口唇期、肛門期、男根期、潜伏期、性器期の五段階 |
| に分かれる。各時期の欲求を十分に満たさない、又は過剰に満たされれば固着が生じ、さ |
| まざまな不適応が生じると言われている。 |
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